Irish Music

シャムロック

アイルランドの国花です。
その昔、セント・パトリックさんがアイルランドでキリスト教を説いた時、シャムロックを使ったことに由来してます。
残念ながら私はまだ見た事がありません。
日本のクローバーと違って「わしゃわしゃ生えている」のだそうです。
こんな感じ?

シャムロック

アイルランドはここにあります

イギリスの左横の小さな島です。
そう言えば、自称アイルランド人の生まれ変わりの人がこんな事を言っていました。
「子供の頃、世界地図を見た時ピン!ときたのよねぇ」って。

アイルランドはここにあります

10月31日

古代ケルトでは、今日で季節の暦の1年が終り、明日から新しい年が始まるのだそうです。
日本でいうと大晦日かな。

10月31日

ありがとう!

ダブリンで過ごす最後の日の夕方、バハーさんが散歩に誘ってくれました。
彼は長い間ホームステイしているだけあって、近所の地理にやたらと詳しく、眺めの良い場所やお気に入りの場所やらに連れて行ってくれました。(その間の2人の会話は超怪しい英語です、、、笑)

翌朝、みんなとお別れをした後、空港行きのバスに乗せてもらいました。
ゆっくり進むバスの窓からダブリンの街を眺めていると、♪The Lark In The Clear Air が急に頭の中で流れ始めました。

ダブリンのウォルトンズ・ミュージック・スクールの先生から教えてもらった曲が、まるでセレモニーの時に流れるBGMの様に、繰り返し繰り返し流れて来ました。
それはまるで卒業式の様で、3週間のアイルランド旅行の締めくくりに相応しいなぁと思いました。
ヒースロー空港に到着し、来た時と同じ通路を逆に歩いていると、つい3週間前の事なのに、遥か遠い昔のことに感じました。
まるでタイムトンネルを抜けて現代に戻って来た様な、そんな気持ちでした。

アイルランド、、、思い切って来て良かった。
また、ゆっくりと西の果てを訪れてみたいです。
今度この国を訪れる時、私はどんな事をしているのか、その変化を楽しみにしたいと思います。

アイリッシュダンス・コンペティション見学

数日前にツーリスト・インフォメーションで教えてもらったバスに乗って会場へ。
朝早いということもあり、乗客は私1人でした。
運転手さんに、私が降りたいバス停に着いたら教えてくれる様にお願いしました。
親切な運転手さんは、バス停で降りると会場から少し離れてしまうからと、本当に会場のすぐ近くで降ろしてくれました。
バスを降り、コンペティション会場を探してキョロキョロしていたら、すかさずおじいさんが声をかけてくれて、「その会場はあっちだよ」と教えてくれました。
そこは、とても古くて、学校の講堂の様な建物でした。
そっと会場に入り、とりあえず一番後ろの席に座りました。
既にステージでは、コンテストが始まっていました。
客席は、出演者や保護者の控え室も兼ねていたので、私の周りにはダンス衣装を身に着けた子供達がウロチョロしていました。
目の前の席で、お母さんに甘えているちびっこダンサーの可愛こと、、、、!!!!
5歳くらいでしょうか、大人顔負けの衣装とふわふわのヘアースタイル。
まるで妖精の様で、思わず捕まえたくなりました。
ステージでは3人1組で、生演奏に合わせて踊っていました。
コンテストが終わると、表彰式。
笑顔が可愛いサラサラのロングヘアーの女の子が、1位のトロフィーをもらった時に見せた誇らしげな表情が印象的でした。
軽やかにステップを踏む様をもっと間近で見たくなって、一番後ろの席に座っていたはずが、気が付けば一番前に座っていました。(しかもバザーで売っていたコーヒーを飲みながら、、、)
日本で言えば小学生位の子供達のコンテストでしたが、こうやって子供の頃から技に磨きをかけるんですね。
発表会ではなくコンテストなんですから、凄いです。

会場を後にし、帰りのバスを待ちました。
青空の下、時刻表の予定時刻の50分後にバスが到着、、、、、、、、。
可愛い妖精を沢山見られたんだから、まっいいか。

待ちに待ったリバーダンス観劇

ロイズン先生に勧めて頂いたアイリッシュ・トラディショナル・ミュージック・アーカイブへ。
普通の建物の中にある為、ドキドキしながらインターホンを押しました。
階段を上がって3階へ。本やCDを自由に閲覧出来るその場所には、誰もいませんでした。
天井まである本棚はびっしりで、英語が読めたら、、、、、と残念でした。
シャーンノスに関する本がないかと、端から順に見て行きました。
すると、本棚の片隅に守安功氏の本が!
守安氏の本は何冊も持っていましたし、交流もあったので、懐かしい知り合いに出会った様な気がしました。
そして何よりも日本語、、、、、。
すらすら読める文章に久し振りに触れたので、椅子に座り読みふけってしまいました。
この様な場所に守安氏の本が置いてあるなんて、流石ですね。
それから、気になる歌に関する資料をいくつもコピーをして帰りました。

そして、ガイエッティー・シアターへ。
いよいよリバーダンスの観劇です!
1階席の前から14列目、右から4番目。
目の前には大柄な(って外人ですから体格が大きいのは仕方ないですよね)男性が座りましたが、必死にステージを見つめました。
こじんまりとしたステージでしたが、それ故に客席との距離も近く、もう迫力満点でした!
日本での公演は大きなホールなので、ここまで間近に感じることは無理でしょう。
トラディショナルなものをここまでショーアップしたリバーダンス。
人々を魅了する魔法に私もかかってしまいました。
午後10:15頃に劇場を出ましたが、外はまだ薄明かりで、しばらく夜のダブリンの街を歩きました。
気分は晴れ晴れでした。

CCE主催のパーティへ

翌朝もバハーさんと家を出ました。
何故なら、彼の通う語学学校のアクティビティとして行なわれるケリーダンスのパーティに部外者の私も参加させてもらえるかどうか、お伺いする為でした。
語学学校の生徒じゃないからと、その時は断られましたが、数時間後には参加可能になりました!

初めてアイルランドで鉄道に乗り、シーポイント駅へ。
その日のパーティーは、本場CCEが主催するダンス&セッションパーティーでした。
本や資料等でしか知らなかった、本物のパーティ。
ダンスマスターが仕切る中、生演奏に合わせ、慣れた様子の人々のセットダンスが続きます。
隣の部屋では、セッション大会。
楽器を奏でる人もいれば、おしゃべりの合間に耳を傾けている人、ギネスビールを片手にじっくり聴き入っている人、それぞれの楽しみ方をしていました。

私は、2つの部屋を行ったり来たりしながら、雰囲気を充分に楽しみました。
ダンスの部屋ではステップダンスも始まり、その見事な足さばきに見とれていました。
22:00に始まったこのパーティ、24:00を過ぎた頃に終了の合図が。
たった2時間しか過ぎていないなんて、、、、不思議なくらい時間が止まっていました。
帰り道は、バハーさんの語学学校がタクシーを用意してくれました。
思いがけず貴重な体験をすることが出来、バハーさんに感謝なのでした!

ツーリスト・インフォメーションには、情報がいっぱい!

翌朝、バハーさんと家を出ました。
彼は、自分の英語学校の前でバスを降り、そこからは私一人になりました。
まずは、人通りの少ないグラフトン・ストリートを歩き、ツーリスト・インフォメーションへ。
そこで、リバーダンスのチラシを発見!
小躍りしながら(笑)受付でチケットの購入を申し出ると、直接劇場へ行った方が良い席があると言われ、ガイエッティー・シアターへ。
なんと、初日のチケットが取れました。
また、ツーリスト・インフォメーションに行き、今度はアイリッシュダンスのコンペティション情報を入手しました。
そして、ウォルトンズ・ミュージック・スクールへチラシを頼りに向かいました。
飛び入りでしたが、その日バウロンのレッスンをたっぷり受ける事が出来ました。
日本のパブに出演していた時は、見よう見まねでやっていたのですが、基礎からしっかり手直ししてもらい、大収穫でした。
ダブリンは、首都だけあって情報が沢山集まっているので、何とかなる様な気分になりました。
通りを歩いていて、ジロジロ見られないのも気が楽でした。

ダブリンへ

ゴールウェイからバスで移動し、いよいよ首都ダブリンへ。
やはり都会なだけに車の渋滞がひどく、予定より40分遅れて到着しました。
バスセンターでは、ステイ先のお母さんが首を長くして待っていてくれました。
車でステイ先へ、途中お母さんの妹の家にも立ち寄りました。
車からの眺めは、これまでとは全然違って、人・車・建物で一杯。
文明の香りはするんだけれど、のんびりと広がる景色が見れなくて、ちょっぴり寂しい。
ステイ先では、娘さんの部屋を使う様にと言われました。
いつもホームステイの人に貸す部屋は、別の人が使っているからだとか。
「別の人?」、、、、、それは、エジプトからの語学留学生47歳のバハーさんでした。
3人の女の子のお父さんは、エジプトで英会話教室を始めたくて勉強に来ていました。
人懐っこいバハーさんは、とても辿々しい英語で色んな事を教えてくれました。(英会話の先生への道は、まだまだ遠い、、、、)
これまでは、市街地に行くにもバスに乗るにも、全部自分で解明しなくてはならず苦労しましたが、このダブリンではその心配はなさそうで、とても安心しました。
翌日は一緒に市街地へ連れて行ってくれる事になりました。
リマリックもゴールウェイも、何とか徒歩で頑張りましたが、さすがにここは距離がありすぎてバス以外では移動出来そうにありませんでした。
夕食後、部屋の窓から見える夕焼けがとてもとても美しく、毎日の楽しみとなりました。

バスツアーに参加して

まずは、石灰岩の丘陵がどこまでも続いているバレン高原へ。
「バレン」とは、ゲール語で石の多い場所という意味なんだそうです。
そこには、どうやって積み上げたのか不思議なくらい大きな大きな石のテーブルがありました。
同じ日にモハーの断崖へ。
ドン・エンガスと同じ様な断崖があって、そこでも寝転んで海を覗き込みました。
お天気が良かったせいか、どこまでも蒼い波のしぶきを見ることが出来ました。
道沿いに沢山のストリートミュージシャンがいて、聴き応えがありました。
その演奏を聴きながら岩の上に座り、大西洋から吹き付ける風の中、またもやステイ先のお母さんが作ってくれたサンドウィッチをのんびり食べました。

別の日に、コネマラ国立公園へ。
途中でコネマラマーブルの工場に立ち寄り、お買い物。
様々なアクセサリーや原石が売っていて、私はその中から2ユーロで小さな原石を1つ買いました。
一口にグリーンと言っても、くすんだ色、日に照らされた様な鮮やかな色、マーブルの出方など本当に色んなものがあって、かなり迷いました。
それから、カイルモア修道院へ。
霧雨が降り出して、ちょっと憂鬱な気分で向かいましたが、それが逆に神秘的な風景を作り出し、素敵な古城の様でした。
そして、その風景が建物の前の湖上にも映り、それはもう美しく、幻想的な眺めでした。
私は建物の中に入らずに、集合時間までの1時間余り、ずっとその姿を眺めていました。
自然と建物が作り出したその風景に偶然立ち会えて、幸せでした。

奈加靖子 アイルランド ソングブック 緑の国の物語

奈加靖子
緑の国の物語
アイルランド ソングブック