Irish Music

客席との垣根がないライブ

グループ名はTHONOUS(サナス)。フィドルとギター&バンジョーと私の3人組です。
初ライブは、原宿のビューリーズ・カフェでした。(現在はありません)
そうです、あの紅茶の老舗のビューリーズです。
当時はまだまだアイリッシュ・パブは少なく、いきなり憧れのビューリーズに出演出来るなんて夢の様でした。
出演者の私達は、入り口すぐの丸テーブルに座りました。
そこが楽屋でもあり、ステージでもあり、、、。
その時の写真が残っていますが、立ち上がって楽器を演奏する2人の前で、ちょこんと椅子に座って2人を眺めている私の姿がなんともおかしい、、、、。
私も時々立ち上がって歌いましたが、後はその特等席でお客さんになっていました。
それまでにもかなりの数のライブは経験していましたが、出演者と客席は何となく見えない境界線みたいなのがあって、そのお約束のもとライブが行われていた気がします。
でも、パブは全然違いました。
ジグやリールのリズムが始まると、そこにいるほとんどの人が足を踏みならすのです。
それはまるで打楽器の様で、聴いている人も打楽器奏者としてライブに参加しているのです。
見えない境界線を楽々越えて一緒に楽しんでいる、その感覚が新鮮だったし、心から素晴らしいと思いました。
これからこの音楽とこんな環境の中で関ることが出来るなんて、、、、もう本当に心が躍りました。

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