Irish Music
パブに出演していて感じた事
Jan 27, 2008
毎回パブに出演して、歌を聴いてもらうのはとても楽しい事でした。
でも、アイルランドの土地で生まれ、代々歌い継がれてきたトラッドソングを歌っていて、どこか落ち着かない気もしてました。
日本の古い民謡や童謡は、その歌が生まれた場所の日々の生活と繋がっているものだと思うので、多少なりとも意味を理解して歌わなくてはというのが私の考えです。
そう考えた場合、アイルランドのトラッドソングを何も知らないまま、メロディーが綺麗だからとか、好きだからという状態で歌っていていいものかと、、、、、。
歌詞には、アイルランドの歴史や習慣や地名などが出てきます。
一度も行ったことのない、テレビや写真集でしか見たことのない国。
いつもパブのお客さんの多くは、外国人でした。それもアイルランド人だったり、アイリッシュ系アメリカ人だったり、、、、。
ライブを聴いてくれた彼らは、わざわざ私の所に来てくれ「故郷を思い出したよ、本当にありがとう」とか「君の前世はアイルランド人だったのかもね」等と言ってくれました。
もちろんお世辞かも知れませんが、単純に喜ぶ気持ちにはなれませんでした。
聴いて下さった方が喜んでくれた事は、嬉しかったのですが、、、、。
そんな風に考えなくても良いんじゃない?と言ってくれる人もいました。
その後しばらくして、バンド活動が中止になりました。